大晦日恒例の行事である除夜の鐘は、今年も午後11時30分から撞き始まりました。毎年、ご門徒の若い衆を中心に、30人ほどの方々が除夜の鐘を撞きに来られます。中には、小さい子供さんを連れて来られる若いお嫁さんもいます。鐘を撞きに来られる方の思いはさまざまでしょうが、行く年を振り返り、来る年に期待して、新しい年に思いを馳せる気持ちは共通しているようです。
 除夜の鐘は、鐘楼脇でたき火を焚き、たき火にあたりながら、順番を待ちます。最近は、村の青年団が豚汁を作って持って来て、参加者にふるまってくれるようになりました。除夜の鐘に豚汁はふさわしいのかどうか分かりませんが、豚汁は、冬の深夜の冷え切った体を中から暖めてくれます。有り難いことであります。
 除夜の鐘を撞き、たき火にあたりながら世間話に花が咲き、豚汁で暖まった子どもたちがはしゃぎ、にぎやかなうちに108を撞き終わります。
 除夜の鐘が終わると、参加された方々は、本堂にお参りしたあと、新年の最初の仕事を終えたという満足な表情で帰って行かれます。     合掌
 

除夜の鐘